始められない人のための、俺の7ステップ。
|人の心はやっかいなもの|
企業の経営支援をしていると、
そこの社員ではないだけに、
限界を感じることがある。
何せ、つきっきりでいてあげられない。
いくつかあるが、端的に言えば、この3つだ。
1.始めない
2.続かない
3.変わらない
もっとも多くて、
もっともやっかいなのは、
“始めない人たち”。
始めなければ続かないし、変わらない。
なにせ、始める前の御託が多い。
それこそ、5択どころか、
すらすらと50択やら、100択くらい並べてくれる、やらない理由を。
極論、「はい、そうですか」
とサヨナラできれば気も楽だが、
私も性格上、そうもいかないので、
どうにか始めてもらわないといけない。
|始められない理由は、理想|
この“始めない100択”には、
それぞれ、その人なりの根拠があるのだろうが、多くの人に共通している傾向がある。
それは完璧主義。
あ、言い方がちょっと違った。
正しくは、
完璧理想主義。
やるなら完璧でありたい、
と理想ばかりを思い描く人。
完璧でありたいからこそ、
色んな準備やら前提条件が見えてきてしまう。
本人は意識的に完璧でありたいとは思ってなくても、心はその状態をできない理由にしてくれている。
心は人間を支配する。
心はセンチメンタルじゃなくて、心はブレイン。脳なのだ。
そして、もっとやっかいなのは、
完璧なゴールが欲しい、確実な。
|保証されてる未来はない|
行動前から結果の保証を求める。
そんな確約なんて、誰も出せないのに、求めてしまう。
欲しがるとロクなことはないと誰かが言っていた。
「これをやったらどうなるのか」
確証がないとやらない。
-------いや、やれない。
確証がないと動かない。
--------いや、動けない。
心が止めている。
|心とはこれほどにやっかいか|
心理学や行動経済学では、これらの人間の心理動向は既に認められている。
スタート時点で、どうしても大きな目標に向かってしまい、一歩目を大きく美しく設定してしまうから、踏み出せなくなる、と。
この現象に対峙する方法はいくつもあるのだろうが、私が入っている経営支援先では、こんなことをしている。
始めるための7ステップ
1.目標を設定する。
2.目標から現在までの道のりを遡る。
3.達成のためにやるべきことを書き出す。
4.書き出したやるべきことを細分化する。
5.細分化したやるべきことを、さらに細切れにする。
6.細切れにされたやるべきことに期日を設ける。
7.お尻を蹴飛ばす。
7番目は直接的だとセクハラになる。
とてもざっくりだけど、こんな感じ。
つまり、簡単に言えば、“一歩目”を小さくすること。
作業する苦悩より、始まるまでの苦悩のほうがよほど大きい。
コトの大小は関係なく、“始めた”喜びは、心的にはとても大きく影響する。
まずは始める喜びを脳に刻み込むこと。
脳に覚えてもらうこと。
ここが“はじまり”の始まり。
で、
その次は、続けること、、、
は、またの機会に。