「”何屋”か分からないんです」が時代のトレンドか。

ひとつの事業に特化する意味

先日、確かNewsPickを見ていたら、

日本交通の川鍋社長が、

「すべての業種はIT企業になるべき」

という発言をしていた。

もはや業種の壁なんてものは、

さらっと超えていかないと、

生き残れない時代になっている。

 

zuuonline.com

 

顧客の求めるものを見られるか

私は業務系ツールを開発しているのだが、

すでにツール屋という業務範囲を超えて、

コンサルティングに近い。

特にツールは企業のオペレーションと

深く関わるので、この壁は越えないといけない。

IBMなんかの場合は、これに近いだろう。

ファーストリテイリングの玉塚さんは、

IBM社員時代、コンサルティングをしていたら、

柳井さんにヘッドハンティングされた。

 

サービス業にしても同じ事が言える。

飲食店が必ずしも、

食事を出すだけにとどまる必要性はない。

顧客が求めているもの、

それが事業にとって有益であるなら、

領域はあっという間に越える。

問題は、どのレベルで実行するか。

 

ただのオプションレベルでは

顧客満足度は低いままで、

事業として認められないだろう。

つまり、

私たちがしている毛が生えた程度の、

ライトなコンサルティングでは、

生き残れないということだ。

 

ニーズを掘り起こすこと

今後は、もっと深いレベルなのか、

もしくは他社としっかり区別される、

そんなサービス提案が求められる。

 

逆に考えれば、

ニーズに合わせて領域を広げるのではなく、

こちらの「したいこと」にあわせて、

領域を広げていくという考え方もある。

 

昔は「手を広げる」ことは、

経営者の愚の骨頂のように言われた。

しかし、今となっては、

幅広い選択肢と多様なインカムを確保すること。

(もちろん本業を阻害しては意味なし)

これは大事なことであるし、

若い世代は当然のように行っている。